RC Racing TVが「Team Associatedの歴史 – Episode 3」を公開。
RCレースの歴史において、多くの物語が語り継がれていますが、その中心にあるのがTeam Associatedです。RC業界に与えた影響は計り知れず、30以上の世界タイトルを獲得してきたこのメーカーの軌跡を紹介しています。
🔹 創業と初期の成功
Team Associatedの始まりは、Roger CurtisとLee Yudaの二人が1964年にカリフォルニア州Lynwoodでスロットカー用品を製造したことに遡ります。やがてRCカーに興味を持ったRogerは、Mike Morresyの協力を得てRC1(1/8スケールガスパワーパンカー)を開発。このマシンは圧倒的な速さでレースを席巻し、他の競技者たちが禁止を求めるほどの成功を収めました。
その後、RC1の改良版RC2、さらには1971年に開発されたRC100が1/8スケールレーシングで大きな成功を収め、1977年のIFMAR世界選手権でも圧倒的な成績を残しました。
🔹 1/10スケールへの進出
1980年代に入り、1/10スケールのオフロードバギーが人気を集めるようになります。しかし当時、レース用として設計されたバギーはほとんどなく、多くの競技者がタミヤのGrasshopperやFrogを改造して使用していました。
そこでAssociatedは、RC10の開発に着手。1984年のROARナショナルでプロトタイプ6台を投入し、レースを完全に支配しました。その翌年のIFMAR 1/10オフロード世界選手権でも、RC10は1-2-3フィニッシュを果たし、競技用バギーの新時代を築きました。
🔹 進化を続けるRC10シリーズ
RC10の成功を受け、Associatedはさらなる進化を遂げました。1987年のIFMAR世界選手権では京商のUltimaに敗れるものの、1989年にはRC10GXと共に広坂正美選手を擁し、再び世界選手権タイトルを獲得。この後もRC10は改良を重ね、B2、B3、そして2003年の世界選手権を制したB4へと進化しました。
B4は低重心設計と最新のサスペンションジオメトリーを採用し、2003年、2005年、2007年、2011年のIFMAR世界選手権を制覇。このシャーシは10年以上のロングセラープラットフォームとなりました。
🔹 現代のBシリーズ
2010年代に入り、TLRの22シリーズが登場。これに対抗する形でB5/B5Mを開発し、2015年のIFMAR世界選手権ではSpencer Rivkin選手が初の世界タイトルを獲得しました。その後、より調整しやすく整備性を向上させたB6/B6.1が登場し、現在も多くのレースシーンで活躍しています。
🔹 最新のB7と今後の展開
2024年、B6の後継としてB7が登場。まだその性能が完全に証明されたわけではありませんが、Associatedは常に競争の最前線にあり続けています。
これからもTeam Associatedがどのような進化を遂げるのか、RCファンにとって目が離せない存在であることは間違いありません。

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