HOBBYWINGの最新ESC、XR10 Pro G3とXR10 Pro G3Xの違いや設定方法について、The Charlie Show EP 409で詳しく紹介されました。両モデルの違いや新しい設定項目、最適なチューニング方法について解説しています。
XR10 Pro G3とG3Xの違い
モデル | 特徴 |
---|---|
XR10 Pro G3 | ・ブラックのケースを採用 ・13AWGの電源ケーブル ・逆接保護機能あり |
XR10 Pro G3X | ・グレーのケースを採用 ・12AWGの電源ケーブル ・逆接保護機能なし |
両モデルは基本的に同じ設定と機能を持っており、どちらもストッククラスやモディファイドクラスで使用可能。G3Xはより太いケーブルを搭載しているため、ストッククラス向けとして推奨されることが多いが、モディファイドクラスでも使用できる。
主要な設定項目と解説
1. ESCの基本設定
- ランニングモード
→ 前進のみ / 前進・ブレーキ / 前進・ブレーキ・リバースが選択可能 - 最大リバース出力
→ 逆走時のパワーを調整(レース用途では無効化が推奨) - 電圧カットオフ
→ リポバッテリーの保護機能(3.0V / セル以上推奨) - BEC電圧
→ サーボの電圧を設定(6.0V / 7.4V / 8.4V) - スマートファン
→ 必要な時のみファンを回す機能(オフで常時作動可能) - リモートオフ機能
→ ブレーキ長押しでESCの電源をオフにする機能 - センサーモード
→ フルセンサー / ハイブリッド / センサーレスの選択が可能 - モーター回転方向
→ 正回転・逆回転を設定(逆回転の車両に対応)
2. スロットル関連の設定
- スロットルレスポンス(PWM周波数)
→ 低い値(4kHz〜8kHz): パンチが強く、トルク重視
→ 高い値(8kHz〜16kHz): スムーズなレスポンス - スロットルカーブ
→ 正カーブ: スロットル初期反応を強くする
→ 負カーブ: スロットルをマイルドに調整 - 初期スロットルフォース
→ 0% - 10%の範囲で調整可能(特に低速時のレスポンスに影響) - コースト機能
→ スロットルオフ時の減速の強さを調整(スリック路面では有効)
3. ブレーキ関連の設定
- ドラッグブレーキ(スロットルオフ時の自動ブレーキ)
→ 高い値(10%以上): コーナー進入時の減速が強め
→ 低い値(0%〜10%): 直線スピードを維持しやすい - ブレーキレート
→ ブレーキの効き始めを調整 - ブレーキカーブ
→ ディスクブレーキモード(急激なブレーキ)も選択可能 - ABS機能
→ 強力なブレーキ時に車が滑りすぎるのを防ぐ
4. タイミング(ブースト & ターボ)
ブーストタイミング(RPM依存の進角制御)
- 指定したRPM範囲で電子的に進角を増加
- 低速域から中速域のトルクアップが可能
ターボタイミング(フルスロットル時の進角制御)
- 全開スロットル時に最大限の進角を適用
- 最高速を伸ばす効果があるが、過剰な設定はモーター過熱の原因
ブースト・ターボの合計進角設定に注意!
- モーター進角と合計して60°を超えないように調整するのが一般的
5. フリーホイール機能(新機能)
- スロットルオフ時の慣性をコントロールする新機能
- ドラッグブレーキなしでスムーズに減速
- RPM減少率と組み合わせて、よりナチュラルなスロットルフィーリングを実現
6. データロギング機能
ESC内部で以下の情報を記録可能:
- 最大ESC温度
- 最大モーター温度(HOBBYWINGモーターのみ対応)
- 最小バッテリー電圧
- 最大モーターRPM
- 最大電流

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