G-Force RC Monkey サル二郎商店 SUB-C

2021年5月24日月曜日

約10年前に即売り切れになった京商のブラスレス(センサーレス)モーター・・・その理由は?


ブランク

 


たしか2010年前後だったと思います。

12月になると今はなきフタバ産業による日本最大の草レース「フタ産カップ」が京商サーキットで開催されるのが恒例となっていました。

フタ産カップはなくなってしまいましたが、そのノウハウはSpeed King Tourに受け継がれています。

2010年といえばブラシモーターからブラシレスモーターへの過渡期で、ユーザーもレース主催者もショップも試行錯誤していました。


レギュレーションではスケールツーリングカークラスのモーターは21.5Tブラシレス。その他に京商サーキットで開催されるレースということもあり「MC-010 ブラシレスモーター KV-2000 センサーレス R246-8301B」というモーターの使用も認められていました。

各社21.5TブラシレスモーターとMC-010 ブラシレスモーター KV-2000 センサーレスの回転数は同じくらいです。


レースにおいてモーターは非常に大事ですから、当然どの選手も全日本で活躍しているようなモーターメーカーの製品を選ぶわけです。

明らかに他のモーターとは異なる見た目で、しかもセンサーレスの京商製モーターは選ばないわけです。


すると、フタ産カップの公式練習日に不思議なことが起きました。

選手同士、互いに実力はわかっていますから、「彼はこのくらいのタイムで周回するだろ」「あの人はこれくらいのタイムのはず」と、みんな予想を立てて計測情報を見守っています。

しかし周囲の予想に反してタイムの速い選手がいます。

例えるなら、舞の海が小錦に連勝しているような状況です。


その選手が使っていたモーターは意外にもMC-010 ブラシレスモーター KV-2000 センサーレス。シャーシは京商TF5。

定期的に京商サーキットで開催されるレースにも参加している選手で、そのレースの指定モーターがMC-010でした。


京商サーキットに併設しているショップに次々に入っていく、MC-010を持っていない選手たち。

大量に在庫していたであろうモーターが売り切れてしまう事態になりました。

さらには京商サーキット周辺のRCショップにもMC-010を買い求めに行く選手が現れるほど。


自分も実際に購入してレースで使用したのですが、トルクフルでギア比をかなり高く設定しても燃えないモーターでした。

1周1秒以上タイムが縮みました。


MC-010を使ったことがない参加選手はもちろん、主催者や京商スタッフですら予想していなかったと思います。

先入観にとらわれすぎるのは良くないなと思った、そんなエピソードです。



つくばラジコンパーク

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