ドローンの聖地と言われる中国深圳のドローン業界との交流を目的としたフィールドワーク「深圳ドローンフィールドワーク2017」が2017年2月11日から14日までの4日間開催された。 主催した一般社団法人ドローン大学校の代表理事である名倉真悟 氏、 深圳側のTeng Yun Air社の総経理である劉俊輝 氏、 さらにそのネットワークを支える一般社団法人日本ドローンレース協会(JDRA)の海外事業責任者である川ノ上和文 氏の各氏は、 日本初のドローンスクール主導による深圳ドローン研修の成功で、 今後の両国間のより一層のドローン人材育成における情報交換、 連携体制の構築に大きな期待を抱いた。
「ドローンスクールとして日本初となるDJI本社訪問と本社社員による特別セミナーが実現」
「深圳ドローンフィールドワーク2017」では、 日本のドローンスクールとして初めてDJI深圳本社を正式訪問し、 担当マネージャーによる特別セミナーの聴講が実現した。 DJI社の事業内容はもとより今後のDJI社の日本市場への展望や質疑応答、 要望等、 担当マネージャーへ直接アプローチができ、 さらにあまり一般公開されていない情報も含んだ貴重な内容となった。 またDJIオリジナル帽子及び同社ロゴピンバッジといった記念品も提供され、 終始歓迎ムードの中、 非常に充実したDJI本社訪問となった。
DJI深圳本社にて
「ウォーターフロントOCT ハーバーのDJI旗艦店前での日本・中国空撮共演を披露」
深圳のウォーターフロントであるOCT ハーバーに2015年12月10日にオープンしたDJI旗艦店をDJI社専門スタッフのアテンドで訪問。 約800平米の店内にはDJI全製品の展示と販売が行われ、 修理の受付カウンターも設置されている。 「深圳ドローンフィールドワーク2017」の一行が訪問した際は、 同社のベテランパイロットが店内で主要モデル数機を使ってデモ飛行を行い、 店舗前広場を使って、 DJI社パイロットと日本を代表するドローンパイロットによる日本中国共演のデモ飛行、 旗艦店の協力のもと、 屋外から店舗内へのノーカット空撮も行われた。
「電脳エリア 華強北(ファーチャンペー)で”深圳スピード”に触れる」
深圳を代表する電脳エリアである華強北路(ファーチャンペー)地区を訪問。 数ヶ月前に大規模整備工事が完了した同エリアの移り変わりはとても早く、 深圳を表す言葉の一つである”深圳スピード”を感じることができる。 路上ではトイドローンの販売が行われており、 卓越した操縦技術を披露する販売員と飛び交うドローン、 さらにそれらを当たり前のように通り過ぎていく通行客、 と深圳がドローンシティーと呼ばれる由縁が垣間見える散策となった。 参加者は交流会で飛ばすため、 日本ではお目にかかれない様々な機種のドローンを物色し、 ”ドローンショッピング”を楽しむことができた。
「中国ドローンライセンス指導員サポートによる深圳市街地ドローン空撮を実施」
深圳ドローン空撮協会顧問、 中国民航大学客員講師でもあり中国ドローン操縦者試験受験対策を含むトレーニングサービスを提供するTeng Yun Air社(総経理:劉俊輝 氏)のサポートで、 日本のドローンスクールとして初の試みとなる深圳市街地におけるドローン空撮研修をが実現した。 研修では、 日々発展する深圳の街並み空撮が体験でき、 さらに日中の規制状況の違いも肌で感じることができ参加者にとっては大変貴重な経験となった。
深圳市街地でのドローン空撮を実施
「中国のドローン産業状況及びトレンドを知る専門セミナーを開催」
深圳側のTeng Yun Air社の総経理である劉俊輝 氏と、 日本ドローンレース協会(JDRA)の海外事業責任者である川ノ上和文 氏による中国のドローン業界を知るセミナーを深圳空港直結のハイアット プレイス内のカンファレンスルームにて開催した。 中国のドローン業界を深圳から牽引する劉俊輝氏と、 中国をはじめとし、 台湾、 インドネシア、 タイ、 マレーシア、 とアジア諸国のドローン産業関係者への取材及び交流を進めている川ノ上和文氏により、 日進月歩で成長する中国のドローン業界及びアジア諸国の最新情報が詰まった盛り沢山のセミナーとなった。
「深圳ドローン業界人達とのトイドローン飛行会も盛込んだ交流パーティーを開催」
ビュッフェ形式の食事スペースとオープンスペースが設けられた会場では、 トイドローンを飛ばしたり、 情報交換が出来る交流パーティーも開催された。 パーティーには中国側からはTeng Yun Air社を始め、 ドローンを活用したエンターテイメント事業を進める企業の創業チーム、 航空産業推進を行いドローン産業の促進も進める業界団体である深圳市航空業協会から副会長が来賓として参加。 各企業からの活動紹介に加え、 ホスト側のドローン大学校からは英語でのプレゼンテーションが行われた。 日本からのドローン愛好家との直接交流はほとんど機会がないため、 中国側の参加者にとっても非常に有意義な交流の場となったようだ。
「継続的な深圳・日本のドローン交流及び事業開発の懸け橋に」
フィールドワークの参加者の中には初の中国渡航という方もおり、 深圳の成長ぶり、 その代表的な産業のひとつと言えるドローン産業の動向を知り、 衝撃を受けたという声も多く上がった。 深圳スピードで成長するドローンシティの変化は早く、 今回初開催となった「深圳ドローンフィールドワーク」の定期開催により、 さらなる日本・深圳間のドローン交流が進むことが期待される。 尚、 今回の現地アレンジを行った日本ドローンレース協会(JDRA)の川ノ上和文氏、 深圳側のTeng Yun Air社 劉俊輝氏、 深圳市航空業協会 会長は3月23日から開催されるジャパンドローン2017にも参加予定となっている。

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