とある人から、ちょっと質問されたので、僕の知っていることだけしか書けませんが。。
コラリー、JETモーター、とりおんショーティーなど、いわゆるJMRCAの公認を受けていない「イリーガルモーター」と呼ばれているものが、JM以外のレースで人気ですが、今回はJM公認のモーターについてです。
JMRCA公認モーターには、「これ以上抵抗値が低いと公認しませんよー」という決まりがあります。
ですので、それ以外にタイムに影響を及ぼすものは「磁力の強さ」と「機械的な抵抗」くらいしかありません。
磁力はローターに使われている磁石の種類、ローターの径できまります。
太い13.5mm径のローターだと、磁力が強くて重いので、高トルク・低回転になります。
マシン側のギア比は上げていくことになります。
12.0mm径のローターは、磁力が弱くて軽いので、低トルク・高回転になります。
マシン側のギア比は下げていくことになります。
ギア比を誤ると、モーターは燃えます。
とすると、「高トルク・低回転・高いギア比」と「低トルク・高回転・低い」の勝負になるのですが、どっちが有利かについては路面コンディション、レイアウト等々が影響してくるので、ケースバイケースです。(答えになっていませんが・・・)
でも、かならずオイシイところがあって、そこを探っていくことになります。
最近は、13.5mmのような高トルク型のローターを高いギア比で回す方が主流です。
13.5mmローターでギア比を上げていくと、トルクがなくなっていきそうな気がしますが、僕の感覚では強いトルクのままでした。(でも、モーターはかなり熱くなります)
トルクがあればいいということでもなくて、あまりトルクがあり過ぎると、タイヤが空転して熱ダレすることもしばしば。
ホントは手でコントロール出来ればいいんですが、限界があります。
全日本当日は、かなり路面があがるので、トルク型でも案外大丈夫です。
機械的な抵抗に関しては、ベアリングの脱脂をしておきましょう。ローターのシムも重要で、シャフトが多少動く程度のクリアランスを確保しておかないと、回転が渋くなります。
シムを紙やすりで削って、厚みを調整します。
まとめると、
・モーターの性能を変えるのは抵抗値
・モーターの特性を変えるのはローターの磁力
です。
抵抗値に関しては、レギュレーションで縛られていますから、モーターの特性を「オイシイとこ」にもっていくしかありません。
「オイシイとこ」っていうのはドライビングスタイルによってもかわります。
エキスパートドライバーが「このローターで、これくらいのギア比がいいよ」といっても、「自分は違うんだけどなぁ」ということがあります。
「オイシイとこ」を探るためには、いろんな種類のローターが用意されているモーターを選んだほうがいいです。
結論ですが、
・モーターの性能の違いはそれほどではない
・特性を自由に変えられる(=選択肢が豊富)モーターを選ぶべし
→とりおん買おう。

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