EURO RC SERIESが、ENS 2025シーズン 第4戦トラックウォーク動画を公開しました。
動画では、ベテランドライバーのJohn Ermen選手が、イタリアのトップレーサーであり、自身のエンジンブランド「FT Line」を手掛けるFrancesco Tironi選手と共に、MyCandy Arenaのコースを歩きながら各セクションの攻略法を語っています。
コース攻略:ハイスピードと精密さが求められるレイアウト
Francesco Tironi選手は、スタート・フィニッシュライン付近から解説を開始。高いスピードで進入する右-左の切り返し区間について、「方向転換時にリアがスライドしやすく、スロットル操作のタイミングが重要」と語り、ステアリング操作を最小限に抑え、スムーズな荷重移動を意識することが鍵だと説明しました。
さらに彼は、コース中盤にあるロングコーナーについて「中速域のトルクが非常に重要で、エンジンの中間加速性能がタイムに直結する」とコメント。直線速度よりも“ミッドレンジの出力特性”を重視するセッティングが有効との見解を示しました。
「Tonyコーナー」と命名された難所
中盤のコーナー群については、Francesco Tironi選手自身が「ここが最も難しい」と語るほどテクニカルなセクション。方向転換が連続し、ステアリングを切り過ぎるとリアが流れるため、「なるべく直線的に“ポイント&シュート”で抜ける」ことを意識しているとのこと。
John Ermen選手が冗談交じりに「このコーナーを“Tonyコーナー”と呼ぼう」と命名する場面もあり、現地のリラックスした雰囲気も伝わります。
ピットイン&スタートの注意点
ピットレーンについては「進入時が危険だが、出口は2速で全開可能」とFrancesco Tironi選手。スターティンググリッドについても「十分な間隔があるため接触の心配は少ない」とし、開幕当初から安全性を重視した設計になっていることを強調しました。
エンジン開発者としての視点
Francesco Tironi選手は自身のエンジンブランド「FT Line」についても触れ、DB Enginesとの共同開発で生まれた高性能ユニットであることを紹介。エンジンだけでなくクラッチやシャフトなどのRCパーツも製作していると述べました。
新しいサーキットの魅力
最後にFrancesco Tironi選手は、「このMyCandy Arenaは新しいサーキットで、初めて訪れたときに“RCを始めた頃のワクワクを思い出した”」と語り、30年以上のキャリアを持つベテランにとっても新鮮な挑戦の場であることを示しました。

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