RC Racing TVの人気シリーズ「Team Cayote Podcast」に、世界選手権・欧州選手権を数々制してきたトップドライバー、Marc Rheinardが登場。幼少期のエピソードから競技人生の裏側、MR33ブランドの誕生秘話、そしてRCレースに対する提言まで、じっくりと語られました。
幼少期からのRCキャリア
MarcがRCに触れたのは父親の影響。最初はラジコン飛行機から始まりましたが、より夢中になったのは車の方でした。
1994年、父が自宅近くにトラックとショップを作ったことで本格的に競技生活がスタート。放課後は常に走り込み、Tamiya Cupなどの草レースで腕を磨きました。
2002年にはドイツナショナル選手権でモディファイドクラス優勝。以降、ヨーロッパのトップドライバーとして頭角を現します。
世界王者への道
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2004年:Touring Car世界選手権で初優勝。
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2008年:Touring Car世界・欧州、1/12欧州を同年制覇。
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2010~2011年:Touring Car世界&欧州選手権を連覇。
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2014年:1/12世界選手権優勝。
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2020年:再び1/12世界王者に返り咲き。
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2024年:Touring Car欧州選手権を制し健在ぶりを証明。
「勝てない時期もあったが、トップで戦い続けること自体に意味がある」と語る姿勢が印象的でした。
レーシング哲学とメンタル
Marcは「練習は少なめ、でも試合では全力」というスタイル。
心理戦も重視し、予選前にあえてライバルへ冗談を仕掛け、相手の集中を揺さぶることもあるそうです。
「RCは情熱が支え。楽しみ続けることが最も大切」と、トップを走り続ける秘訣を明かしました。
プロレーサーとしての現実
プロを目指すにはスポンサーからの収入に頼らざるを得ず、「普通の仕事と両立はほぼ不可能」と断言。
一方で「友人との時間を犠牲にすることもあるが、RCへの情熱があれば続けられる」と語り、バランスの重要性を強調しました。
MR33ブランド誕生秘話
自身のブランド「MR33」は、2008年Thailand Worldsでのカーナンバー33が由来。
企画は兄 Toni Rheinard やチームメンバーと協力しながら進めており、最近はCoyoteブランドとのコラボカラーも人気を集めています。
RCレースへの提言
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現行の「予選→決勝」形式は単調で観客に退屈。
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Reedy Raceのようなもっとエンタメ性のあるフォーマットが必要。
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「1980年代から残る古いルール」に縛られず、ドライバー目線の柔軟な運営を望む。

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