EURO RC SERIESが、ETSシーズン18の開幕戦(オランダ・アペルドールン)にて、2006年IFMARツーリング世界チャンピオンのAndy Moore選手(イギリス)へのロングインタビューを公開しました。
Andy Moore選手は、現在INFINITYのワークスドライバー兼開発スタッフとして活動中。今回のETSにはINFINITYチームの一員として新型ツーリングカーの実戦テストを兼ねて来欧しました。
世界チャンピオンの記憶:2006年イタリア
インタビュー冒頭では、2006年に世界タイトルを獲得した当時の回想からスタート。当時はHPIとTeam Orionに所属しており、決勝最終ラウンドで広坂正美選手に先行されても冷静に対応し、総合優勝を確信していたと語りました。
その後のヨーロッパ選手権も制し、ブラシモーターからブラシレスモーターへの過渡期でのマシン開発にも関わった経験を明かしました。
HPIからHB Racing、そしてINFINITYへ
世界選手権優勝後は、HPIからHB Racingに移行。ヨーロッパやアジアでのガスパワーツーリングレースへの参戦も増え、2011年以降はタイでの活動が中心に。最終的に移住し、現在はタイを拠点にしています。
HB Racing時代の開発経験を経て、INFINITY創設初期から参加。現在はドライバーとしてだけでなく、開発・マーケティング・チームサポートまで幅広く活動しています。
Bruno Coelho選手の加入とチーム体制の変化
INFINITYの最新ツーリングカー開発では、Bruno Coelho選手の加入が大きな話題となりました。Andy選手は「Bruno選手の経験値とスキルはチームにとって大きな財産。新しい挑戦を求めた彼の選択は理解できる」と述べ、INFINITYのプロジェクト強化に大きな期待を寄せています。
現在の活動と今後の展望
Andy Moore選手は現在、アジア各地でのテスト、ローカルサポート、若手ドライバーの育成など、裏方としての役割も増加しています。今後もレース活動と開発支援の両輪で活動を続けていく意向を明らかにしました。
「勝つことよりも、今はチームに貢献し、RCカーの普及に役立ちたい。SNSを通じて新たな世代のドライバーとつながり、知識や経験を共有していきたい」と語っています。
RCシーンの現状と課題
最後に、RC業界の現状についても言及。特にニトロクラスのコスト増加や、モディファイドクラスへのステップアップの難しさを指摘。今後はより多くの初心者層や若年層が継続的に競技シーンに参加できる仕組みが必要と述べました。

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