米トイザらスが破綻し、29日までに全店舗を閉鎖します。
Amazonをはじめとしたネットショップの躍進により、窮地に陥ったという見方が多数ですが、必ずしもそれだけとはいえません。
そもそもAmazonとトイザらスは過去に契約を結んでおり、Amazonの玩具販売をトイザらスが一手に引き受けるものでした。
しかし実店舗を優先していたトイザらスは、AmazonやAmazonのユーザーの期待に応えられず契約は途中で終了。
その後独自にネットショップを立ち上げるも完全に後手にまわってしまい、重要視していた実店舗もうまくいかず結局今回の破綻となりました。
いくらでもチャンスやタイミングがあったにもかかわらず、時代をよみ間違えてしまっています。
ラジコン業界に話を移しましょう。
10年ほど前と比べて、実店舗やユーザーは減少傾向であるにもかかわらず、ネットショップは増加傾向にあります。
さらに個人売買も、ヤフオク一択だった頃と比べ、フリマアプリと呼ばれるスマホだけで完結するものが主流になりつつあります。
代表的なフリマアプリであるメルカリでもここ最近でラジコン製品の数がだいぶ増えてきました。
「ラジコンは買って終わりではない」「昔は模型屋の店主がいろいろ教えてくれた」だから実店舗は重要だ。という人がいます。
確かにそのとおりだと思います。ただし、100%正解ではないと思います。
なぜかというと、ネットでのコミュニケーション方法が急激に進化しているから。
個人がHD画質の動画配信をするのは当たり前。製品の細かなディテールまでわかります。
そしてメッセンジャーでは瞬時にやり取りが可能。ビデオ通話もスマホで行なえます。
昭和の時代に模型屋の店主がやっていた顧客とのコミュニケーションの"一部"は、すでにネット上でも行えます。
特に、今後20年、30年と顧客であり続ける可能性のある若い世代はこれらのことにほとんど抵抗がないでしょう。
"時代を読む"事ができなければトイザらスになってしまいます。
現代らしい実店舗とは何か? ネットショップに必要とされる最新のコミュニケーション方法とは何か?
いろいろ考えさせられる今回のニュースでした。
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