Serpentが、電動GTカテゴリー向けマシン「SRX8GTE R Electric GT Chassis」に関する情報を公開しました。
SRX8GTE Rは、従来モデルで培われた設計をベースに、サスペンションジオメトリーやシャーシ構造を中心に各部が見直された電動GTマシンです。本モデルの開発にはAndrea CatanzaniおよびRoberto Catanzaniが協力しており、速度性能の向上、信頼性の確保、セットアップ幅の拡大を目的とした改良が施されています。
シャーシはIFMARおよびEFRAの最新レギュレーションに対応した新設計のフラットシャーシを採用しています。厚みは主に4mmとされ、サイドダムを廃した構造により、適度なフレックス特性を確保しています。従来のキックアップサスペンションを維持するため、専用のフロントアダプターが設計され、既存のフロントバルクヘッドおよびCハブを使用可能としています。これにより、前世代シャーシ比でアダプター込み53gの軽量化が図られています。加えて、異なるフレックス特性を持つオプションのカーボンシャーシも用意され、アルミシャーシ比で61gの軽量化が可能とされています。
【主な改良ポイント】
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ロールセンター、ロールセンター移動量、キャンバー変化を含む新ジオメトリーを採用
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トレッド幅のナロー化による挙動特性の見直し
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ロワピボット位置を15通り設定可能な新設計サスペンションブラケット
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カーボン充填コンポジット素材を使用した高剛性バルクヘッド
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インラインドライブトレイン構成を継続採用
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メンテナンス性を考慮した新設計スプリットセンターデフマウント
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軽量化されたモーターマウントおよびスライド機構
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ギヤ選択肢を拡大したSRX8GTEソリッドセンターアクスルV2
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0度から10度まで2.5度刻みで調整可能なキャスターブロック
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GT ’23で実績のあるショックボディ、ピストン、シャフトを採用
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前後バランスを考慮したトップデッキ構成とリア側フレックス調整
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10mmボール径を採用したヘビーデューティードライブシャフト
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フロントおよびリアで共通化されたデフハイト調整機構
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カバー交換式の可変フレックスサスペンションアーム
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大径内部ギヤを採用したHTDハイボリュームデファレンシャル
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アルミアップライトとカーボンブラケットの組み合わせ
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大型フォームバンパーを標準装備
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ボールベアリング支持のスタビライザー
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調整式かつ固定可能なボディポスト
また、オプションパーツとして内部ギヤ比変更パーツ、ターンバックルトップデッキ、高エアフロー形状のエアロフロントバンパーなども用意されており、路面グリップやレース条件に応じたセッティングの幅が広げられています。
SRX8GTE Rは、GTカテゴリーのルール変化に対応しながら、構造面および調整機構の進化を図った最新仕様の電動GTマシンとして位置付けられています。
出所:Serpent





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