Serpentが「Viper 990e Evo 1/8 EPキット」を発表しました。990Eの後継モデルとして登場したこのマシンは、前後アームの改良やフレックスショックマウントの採用により、さらに高いパフォーマンスと調整幅を実現しています。軽量設計と優れた重量配分を維持しながら、メンテナンス性も向上。
今回のアップデートで特に注目すべきは、新型のショックマウントです。カーボンブラケットを取り外すことでフレックス調整が可能になり、走行特性をより細かくセッティングできます。また、フロントアームにはカーボンダウンストップレバーを採用し、ダウンストップの調整精度と安定性を向上。さらに、新設計のバンパーはエアロ性能を高めつつ、ボディのサポート性能を強化し、約10gの軽量化も実現しています。
駆動系では、改良型のフロントワンウェイシャフトを採用し、よりナローなセッティングが可能になりました。さらに、前後アームのホイールベース調整が1mm刻みでできるようになり、トラックの特性に応じた細かな調整が可能になっています。
シャーシ設計も進化しており、超ナローシャーシを採用することでバッテリープレートの低位置化を実現。モーターのマウント部分を加工することで、低重心化と放熱性能の向上を両立しています。ESCとモーターの冷却性能を高めるNACAダクトも追加され、耐久性と安定性の向上に貢献しています。また、リアフレックスの調整が可能になり、オプションの2ピースリアプレートを使用することで柔軟なセッティングができるようになりました。
メンテナンス性も強化されており、スパーギアの交換が3本のネジを外すだけで行える設計になっています。前後アンチロールバーはボールレース式で、調整が容易。さらに、新設計のリアサスペンションはトーゲインの調整が可能で、バインドを防ぐ構造になっています。
フロントとリアのアクスルにはアルミインサートを採用し、回転精度を向上。これによりフリクションを抑え、スムーズな駆動を実現しました。また、左右対称のステアリングブロックは、ロールセンターやトレイル・リーディング設定の変更が可能。上部サスペンションブラケットの設計も改良され、キャンバーやキャスターの設定精度が向上しています。
リアボディマウントは4段階調整式となり、ボディシェルに応じたサポートが可能になりました。全体として、990E Evoはさらなるパフォーマンス向上と細かなセッティングの自由度を提供し、競技レベルの走行に最適なマシンに仕上がっています。
出所:Serpent

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