■プレスリリースはRC業界活性化につながるか?
最近RCメーカー関係者さんと会うたびに言っているのが、「注文書を問屋や小売店に送る」「Webに新製品情報を掲載する」といったRC販売関係者・既存RCユーザーに向けたPRだけでなく、業界外に向けたPRにもっと力を入れていったほうがいいのでは?という話。
簡単なものがプレスリリース。
毎日業種問わずさまざまな企業がプレスリリースを流しています。
■京商が配信したプレスリリース
昨日7月12日、京商が新体制になって、最初のプレスリリースが配信されました。
内容は1/50スケール油圧ショベル 赤外線コントロールモデルの発売に関すること。
すでにオープンになっている情報な上、今回のものは完全な新製品ではなくマイナーバージョンアップ版なので、RCユーザーには特に目新しい情報ではありません。
しかし、RCに関心のない人からすれば「完全に新しい情報」です。
そして、早速一定の効果が生まれています。
■京商のプレスリリースの効果
このプレスリリースが配信された後、掲載したネットメディアをリストアップしました。ファミ通.com「世界的にその名が知られる建設機械メーカー“コマツ”の油圧ショベルをリアルに再現した50分の1モデルがすごい(お値段23000円)」
https://www.famitsu.com/news/201807/12160760.html
d.365「※1/50です。”コマツ”の油圧ショベルをリアルに再現した『KOMATSU PC1250-8(HG)』の操作に没頭せよ!」
https://www.digimonostation.jp/0000147112/
ニコニコニュース(提供社であるd.365の内容をそのまま掲載)
http://news.nicovideo.jp/watch/nw3664653
時事通信(提供社であるPR TIMESの内容をそのまま掲載)
https://www.jiji.com/sp/article?k=000000007.000020997&g=prt
予想よりも少なかった意外と少ないですが、ファミ通.comに掲載されたのは大きいと思います。
■パイを奪い合うことからパイを増やす方向へ
ビジネスの中で「パイを増やす」という言葉が使われることがあります。ご存知の方が多いと思いますが、おさらいしてみましょう。
このパイとは食べ物のパイのこと。
美味しそうでしょ?
無料の写真素材ですけど・・・。
パイを市場に当てはめてみます。
こんなイメージ。
例えばB社が新しい電動ツーリングカー「BD9(名前に意味はありません 笑)」をリリースして、それが世界戦で優勝!! B社のWebサイトや注文書には「BD9 世界選手権優勝!!」の文字が踊り、既存のツーリングカーユーザーが次々にB社のシャーシに買い替えたとします。
そうすると、こんなふうにシェアが変化しますね。
B社はシェアが増えた分、売上も増加。
A社とC社のシェアは下がり、売上も減少。
これがパイを奪い合っている状態で、RC販売関係者および既存RCユーザーに向けたPR効果の動きです。
ではパイを増やすとはどういうことかというと・・・
A社、B社、C社が、非RCユーザーに対して、体験会イベント+RC専門誌以外への広告出稿+プレスリリースなどをやってテレビ・雑誌で取り上げられて、非RCユーザーの間に「なんだか再びラジコン盛り上がってるじゃん」という雰囲気が形成され・・・
シェアは変わらなくても売上増。
というのがパイを増やすということですね。
■なぜプレスリリースなのか
無料体験会とかも、ショッピングモールや公共の広場などで定期的かつ継続的に行えば十分効果があると思います。(逆にRCレース会場やRCサーキットでやってもパイを増やす大きな効果は期待できない)RCドリフトブームを作ったヨコモも、非RCユーザーである実車ユーザーをターゲットにして成功しました。
ではなぜ今、プレスリリースなのでしょうか。
これだけスマホが普及した今でも、テレビ、新聞、雑誌をはじめとしたオールドメディアの力は大きいです。
そしてそれらオールドメディアに、インターネットをはじめとするニューメディアが合わさっているのが現代人を取り巻く情報網です。
よくあるのが「テレビで取り上げられる→SNSで拡散される」。
その逆で「SNSで拡散される、テレビで取り上げられる」というパターンもあります。
世の中にその存在が一定以上知られることが情報拡散のスタート地点ですが、そのスタート地点に立つための一つの条件がプレスリリース。
プレスリリースは企業が世の中に対して行う挨拶みたいなもので、やはり挨拶はしっかりしておきたいなと思います。
■プレスリリースの配信方法と価格
RC業界ではあまり行われていない上に、他業界から人材が入ってくることも少ないので、社内に書き方も配信方法もわかる人がいないというのが現状のようです。京商が利用しているプレスリリース配信サービスが「PR TIMES」。
PR TIMESは非常に有名なサービスです。(もんちぃも使ったことがあります)
1回のみ配信だと3万円。月契約で配信し放題のプランが月額8万円です。年契約だと月額7万円になります。
ここから配信すると、登録している多くのメディア関係者にメールが届く仕組みです。
・自社製品がビッグレースで優勝した
・面白い新製品が発売される
・このような新しい試みを行う
・イベントを開催する
1回3万円でどのくらいの効果が見込めるのか、まずは損益分岐点を計算してみませんか?

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