この動画ではJilles Groskamp選手が、「ドロップ(Droop)=ダウンストップ量」の測定方法について、複数の手段を比較・解説しています。
ドロップとは?
- サスペンションが伸びる量のこと(ダウンストップ量)
- 左右の差があるとマシンがねじれたり、バランスを崩す原因になる
- 特に電動(EP)マシンでは繊細なセッティングが求められる
主な測定方法とその特徴
① ドロップブロック+ゲージ(一般的な方法)
- 10mmや20mmのブロックをシャーシ下に置き、アームの下端やナックル下端までの距離をゲージで測定
- 長所:簡単で素早く測れる
- 短所:ナックルの摩耗や個体差の影響で正確さに欠ける場合がある
② モノRC製アクスル高測定ゲージ(EP向け)
- ホイールを外して、アクスルに専用ツールを取り付け、車高ゲージでアクスルの高さを直接測定
- 長所:0.2mm単位で高精度な計測が可能
- 短所:ツールの装着に手間がかかる、前後で使えないこともある(特にNitroフロント)
③ ノギス(キャリパー)を使った方法
- シャーシ下からアクスルまでの高さを直接測る
- 長所:左右の差が正確に測定できる、最も精度が高い
- 短所:測定にやや時間がかかる、慣れが必要
実践例(Jilles選手のマシン)
- IFMAR 1/10 Nitro世界選手権車両を例に解説
- 走行後にノギスでアクスル高さを計測すると、片側がわずかに変化(0.3mm程度)していたが、レースには問題なかった
- それでも高精度な管理がパフォーマンスに直結すると強調
結論
- 一番精度が高いのは「ノギスを使ってアクスル高さを直接測る方法」
- EPカーには「アクスルゲージ」も有効
- ブロック&ゲージ方式は簡易的には有効だが、測定誤差に注意が必要

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